最近、「円安」って言葉をよく聞く。しかも、なんだか物価上がってない?これってどうゆう状況?先が不安・・・
少し前まで、1米ドル115円程度でした。でも、2024年4月現在、1米ドルが155円!
「円安」という言葉もニュースで頻繁に聞くようになりました。
そのせいもあってか、外国人観光客がたくさん来るようになった気がしませんか?
今回は、物価とお金について学んでいきます。
円安や物価上昇なども投資には欠かせない知識なので、「関係ないや」と思わず、しっかり学びましょう!
では、行ってみよう♪
・円安とは
・物価上昇について
・円安と物価の関係
そんな話より、実際の投資の話が知りたい!という方は、こちら↓↓↓の記事へジャンプ!
\\ この記事を書いた人 //
こんにちは、ミリコです。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
投資歴8年
「円安」のお話
最近よく耳にするようになった「円安」。これって一体どういうこと?
日本円と海外の通貨の関係について考えてみましょう。
誰もがご存知のアップル。Apple社はアメリカの会社で、iPhoneやiPadなど人気製品を販売しています。
iPhoneを使っている人も多いでしょう。
私もiPhoneとMacを使っています。2022年、母にiPadをプレゼントしました。
今年(2024年)自分用にiPadを購入しようと思ったら去年よりもかなり高くなっていてびっくり!
皆さんも同じように感じたことありませんか?これは、日本円とドルの価値の関係によるものです。
日本円とアメリカドルの関係
最近テレビでよく「円安」という言葉を聞くと思います。
これは、アメリカのドルの価値に比べて日本円の価値が割安になっているということです。
2024年4月現在、1ドル=155円となっています。
これは、1ドルを手に入れるためには、日本円で155円払う必要があるということ。
海外旅行に行ったことがある人は経験があると思いますが、空港で現地の通貨に換金しますよね。
行く国の通貨に比べて、日本円の価値の方が高いと現地通貨を沢山手に入れられます。
一昔前は、1ドル90円なんて時代もありました。
でも今や、1ドル155円です(2024/4現在)。
昔は1万円をドルに換金すると、約111ドル手に入れられたのに、2024年の4月、1万円を換金すると約65ドルしか手に入れられません。
これが「円安」です。
米ドルに対して、日本円の価値が弱くなっているということ。アメリカに旅行に行く時には、円安だと痛いですね・・・
この円安は、色々な業種や立場、国によって捉え方は変わります。
なぜ円安になったの?
「円安」になったのは、世界の投資家たちの「日本円を売ってアメリカドルを買おう!」という動きが活発だからです。
ではなぜ、みんなアメリカドルを欲しがるのか?これは、「金利」や「経済状況」が関係しています。
国の経済状況が悪化すると、その国の通貨への信頼は下がります。
その代わり、経済状況の良い国の通貨を欲しがるわけです。
それに加え、「金利」も関係してきます。
「金利」とは、お金を借りた時にかかる「使用料」のようなものです。
お金を借りた人は、貸してくれた人にこの使用料を払う必要があります。
逆に言えば、お金を貸した人はお金を借りた人から使用料を受け取れるわけです。
借りる側にとっては、金利は安い方がいいけど、貸す側(投資家など)からすると、金利が高い方が儲かるので好まれます。
日本の金利は2023年で年利1.3%程度です。一方、アメリカの金利は5〜5.25%に上がっています。
おや?そうすると、アメリカにお金を貸した方が使用料がたくさんもらえそうですね。
そうなると、投資家はこぞって日本円を売って、アメリカドルをどんどん買い足す動きをします。
日本円が売られ続けると、市場に日本円が溢れてしまいます。
これをわかりやすく、コロナ時期の「マスク」で例えてみましょう。
コロナが始まった2020年春、日本中からマスクがなくなりました。
薬局に行っても、どこに行ってもマスクがなくなり、インターネットで高額取引がされていたのを覚えていますか?
あれは、「マスク」が品薄なのに対し、「買いたい」という人がたくさんいたからマスクの価値が上がったのです。
1箱3,000円でもマスクは飛ぶように売れました。
あれから4年、コロナが落ち着いた2024年現在、マスクはどこに行っても買えます。7枚入りで398円。
1箱でも900円程度でどこでも手に入ります。
これは、「買いたい」という人の数に対し、「マスク」の量が十分に足りているから価格が下がったのです。
つまり、日本円(マスク)がた〜くさん売られると、市場に日本円(マスク)があふれるので、その値段は下がります。
それが今現在の「円安」の状態なのです。
円安と物価の関係
海外旅行に行く時は、現地のお金に換金しますよね。
お小遣い5万円だとすると、1ドル=90円なら約556ドルになりますが、1ドル=155円だと、約322ドルになっちゃいます・・
現地でのお小遣いが減っちゃいますねぇ。
それと同じように、例えば企業が海外の会社からパスタを購入して日本で販売する場合、パスタ1袋が2ドルだったとしましょう。
今までなら180円(※1ドル=90円)で買えてたのに円安だと310円(※1ドル=155円)もします。
あなたがこの企業の社長だとして、180円でイタリアから購入したパスタを日本で230円で販売していたとしたら、あなたの儲けは50円ありました。
でも、円安でパスタ1袋310円で仕入れないといけなくなったら、今まで通り230円で販売していたら赤字になってしまいますよね。
あなたは黒字にするために、このパスタを180円から360円に値上げしないと今まで通り50円の儲けは得られません。
海外の物価高や円安の影響により、原材料費が高騰し、仕入れ値が上昇してしまうのです。
これに伴って販売費もあがってしまう。これが日本で2023年から起こっている物価上昇の原因というわけです。
物価上昇はいいこと?悪いこと?
物価上昇についてもう少し深掘りしてみましょう。
物価上昇と私たちの生活
物価上昇は一見、悪く思われがちです。
そりゃそうですよね。私たちの生活に大きく影響します。
今まで買えていた400円のお気に入りのケーキが550円になったら、うげッ!って思いますよね。
でも、もしあなたのお給料も上がったとしたらどうでしょう。
いままで10万円だったお給料が15万円になったとしたら、お気に入りのケーキが150円値上げしても問題ないと思えるのではないですか?
実は物価と私たちのお給料には、密接な相互関係があるのです。
一般的には下記のような好循環を繰り返します。
ただ、日本はこの数十年サラリーマンのお給料が上がっていません。
なのに、2023年に入り一気に物価が上がり始めています。
現状は以下のような経路を辿っています↓
今回の物価上昇により、企業が徐々に従業員のお給料を上げ始めれば、物価が上がっても今まで通り問題なく生活できます。
つまるところ、物価が上がらないと私たちのお給料も上がらないので物価上昇は必ずしも悪いわけではないということです。
なるほどね〜。モノの値段が上がるのは嫌って思ってたけど、物価が上がらないと私たちのお給料も永遠に上がらないということなのね・・
そういうこと!今までの日本はこの数十年、物価が上がっていないからお給料も上がっていないのよ
物価上昇とお金の価値
私は猫を2匹飼っていますが、2022年までの毎月の餌代は5,000円で収まっていました。
それが、2023年には、5,000円では同じ量の餌を買えなくなりました。
今までと同じ量の餌を2024年に買おうと思ったら、6,500円かかります。
今までと同じ量を買おうと思ったら、今までよりも多くのお金を払わないと買えなくなったのです。
これはつまり、2024年の1万円の価値は2022年の1万円の価値よりも実質的に下がったといえるのです。
あなたが銀行に預けている100万円の価値は、2024年には去年の100万円の価値よりも下がることになります。
どういうこと・・・・?
例えば、物価が毎年2%ずつ上昇した場合、現在100万円で買えるダイヤの指輪は5年後には10万円上がり110万円になります。
そうなると、現金のまま銀行に預けている100万円の価値は、2%ずつ目減りしていき、5年後には実質的に90万円の価値に下がってしまうということです。
そもそもなんで貯金ではだめなの?
高度経済成長期の日本は、「銀行にお金を10年預けていたら貯金額が2倍になった」なんて時代がありました。
これ、今考えたら嘘にしか聞こえないですよね。
でも実は、ホントの話。私の祖母は、実際に貯金が10年で2倍になったそうです。
この時代なら、貯金だけしていれば良かったでしょう。
この事実が今でも人々の記憶に残っていて、祖父母や親世代は私たちに「貯金しなさい」というわけです。
でも今や、銀行の金利は0.001%程度です。つまり、銀行に100万円預けても 10円しかもらえないってこと!
10年銀行に預けて貯金が2倍になったのはもはや遠い昔の話。今では、100年預けても倍になることはありません。
みんな、銀行に貯金をしてますよね?私もしてます。
銀行に預けておけば安全だし、なによりもそのお金が減ることはありませんよね。
でも、本当に減らないのか?ちょっと別の視点から考えてみましょう。
資産運用が必要な理由
通常物価は上がっていくものです。
日本は長いこと物価が上がっていませんでしたが、2023年に入って徐々に上がり始めています。
このまま物価が毎年2%ずつ上昇した場合、現在100万円のモノは5年後には10万円上がり110万円になります。
現金預金であれば額面金額自体が減ることはありません。
100万円と通帳に書かれていれば来年も100万円です。
でも、「実質的なお金の価値」は目減りする可能性があるのです。
物価は今後も上がり続けます。上がり続ける必要があるからです。
現金のまま銀行にあずけていると、額面上は変わりませんが預金額の実質的な「価値」は、徐々に目減りしていきます。
そのため、多くの人が現金で預金している資産の一部を物価上昇(インフレ)に強いとされる金融資産に置き換えて自分の資産を守っているのです。
これが、「分散」です。
卵を1つのカゴに全て入れていたら、カゴを落とした時全ての卵が割れてしまいます。
カゴを複数準備して卵をそれぞれに少しずつ入れておけば、カゴを1つ落としても他の卵は守れますよね。
資産も同じです。
カゴに現金だけを入れていたらそのカゴに何かあったら資産を全て失ってしまいます。
それに備えて、いくつかのカゴに資産を分散させておくのです。
では、どのような資産が物価上昇に強いとされているのか?
ここで登場するのが、私たちがやってみようとしている「投資」なわけです。
なるほど!ここで投資につながるわけか。物価が上がっていくと、貯金している100万円の価値が下がってしまう。だから資産を守る行動をしなきゃダメなのね。
そういうこと!ちょっと長くて疲れたと思います。今日はここまで!次回は、人生にはいくら必要なのか?について解説していきます。
まとめ
今日は、物価とお金の価値について説明しました。
・物価が上がると、現金の実質的な価値は下がってしまう
・物価上昇に耐えられるように、自分の資産を守る必要がある
・自分の資産を減らさないため、効率的に資産運用する必要がある
物価上昇は私たちのお給料を上げるには必要なことです。
物価上昇に耐えられるよう、自分でしっかりと資産運用が必要になります。
次回は、「老後2,000万円問題」についてじっくり考えます。
私たちは、老後資金に漠然とした不安を抱えています。
その不安は、「老後一体いくら必要なのか?」が明白にわかっていないからです。
人生には一体いくらお金が必要なのか?
現実に目を向けて考えてみることで、対策も自ずと見えてきます。
しっかり満尾、自分の頭で考えて漠然とした不安を消し去りましょう!
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